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さみしがりや
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ブログのタイトルで「虹色」って思い付いたのは、前述の他に、
「にじいろのさかな」作:Marcus Pfister さん、訳:谷川 俊太郎 さん が、
心の片隅に残っていたのかもと思いました。
装丁が、とても綺麗な絵本です。
谷川さん訳なので安心ですが、教訓的で子供向けですね。
絵本で大好きなのは、挙げるまでもなく有名ですが、
「100万回生きたねこ」作:佐野 洋子 さん です。
子供の頃から読んでいるのに、大人になってから読む方が、深みがあるんですよね。
すごいことだと思います。
これから歳を重ねていって、その度に思うことが変わる魔法の本。
絵本や児童文学って、短く簡潔な文章の中に、
物語が凝縮されていて、素晴らしいって思ってるんですが、
まだ俳句や短歌の良さが分からないので、精進せねば。
詩の良さは、理解している(つもり)なんですけど。
保育園から中学生くらいまでは、色々な本を大量に読みました。
高校生以降は、他に楽しいこと、やりたいことがあって、
時々しか、読まなくなってしまいましたが。
中学生の頃は、特に筒井 康隆さんの作品が好きで、
(自分ながらにベタですね;&今でも好きです)
しかも、きっかけは「時をかける少女」の甘酸っぱい想いに、
やられちゃったわけですが(ベタベタ;)。
その他で、好きな作品が「佇むひと」、「睡魔のいる夏」。
「睡魔のいる夏」は、初期作品なので
完成度は「佇むひと」の方が、上だと思います。
(素人が偉そうに、スミマセン)
読む人の楽しみを奪わないように、簡単に説明しますね。
(忘れているんじゃないの?って、ツッコミはナシで;)
ネタバレになっていますが、世界観が素晴らしいので、問題ナシです。多分。
●「佇むひと」
主人公の奥さんが見せしめの為に、国から街路樹にされてしまう。
しかも、いきなり木ではなく、人間から除々に木になっていく。
今は会話を出来るけれど、明日には完全に木になってしまうかも知れない。
●「睡魔のいる夏」
地球に異変が起こり、今日で人類(地球?)は、滅びてしまう。
だが、みな静かに普通の日常を送り、会社帰りにはビールを飲む。
そしていつもと同じ生活の中で、静かにその時を迎える。
(中学生の時の記憶なので、間違いがあったらお許しを)
両作品とも、同じテーマを扱っていると思います。
本来の筒井作品の持ち味である毒がないので、亜流なのかも知れません。
「佇むひと」は、やや風刺も入っていますが。
人間のちっぽけさとか、どうしようもないことを受け入れる心境が、
淡々としていながらも、哀しさが詰まっていて、
何だかすべての人々を、抱きしめてあげたくなる心境になりました。
(・・・なったような、思い出があります;)
「睡魔のいる夏」のあとがきの人も、両作品が似ていると書いていて、
書評が私の感想と100%と言って良いくらい、似ていました。
なので、ここに書いてある感想より、そちらを読んで貰った方が、
その時代の私の感想になっています・・・。
外国の作品だと、Ray Brudbery さんとか好きでしたね。
やっぱり、どうしようもない人々(人じゃない場合もあり)の、哀愁感がありました。
哀愁を持った中学生じゃなかったので、逆に憧れたのでしょうか?
(自分のことなのに、疑問系;)
教訓:書評は、読んだ直後に。
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左から、時をかける少女、鍵―自選短編集(佇む人 収録)、
あるいは酒でいっぱいの海(睡魔のいる夏 収録)。
時をかける少女は、甘酸っぱい年頃に、嬉しい装丁に、したんでしょうか?